さて、みなさんこんにちは。
永く心地よく暮らせる住まいづくりのスペシャリスト
NKプランニング株式会社(中谷工務店)の中谷耕三です。
今回は、
私たちホームインスペクターが行う
壁と床の検査内容と、
検査で使う機器のご紹介をさせていただきます。
必ず水平で垂直 -レーダー墨出し器-
住宅検査ではたくさんの道具を用いて検査を行うのですが、
ひときわ目立つのが
【 レーザー墨出し器 】
です。
↑写真のような姿をしていて、
赤色(もしくは緑色)のレーザーを
水平と垂直に1本キレイに映し出す機器です。
レーザーがきちんと映し出されているときは、
【 必ず水平で垂直 】
になるようにできている優れものなのです。
↑こんな感じで映し出されます
水平と垂直が保たれたまま、
レーザーを動かすことができます。
少しでも傾くと点滅して表示されなくなります。
このおかげで、常に正確な垂直水平が表示されます。
ここで少しばかり専門用語を。
水平のレーザーを [ 地墨 ]
垂直のレーザーを [ 縦墨 ]
縦墨から90度移動したところ出る縦墨を [ 大矩(おおがね)]
といいます。
私のような検査員を始め、
繊細な仕事が求められる大工さんには欠かせないアイテムです。
実際の検査方法
それでは、
実際の検査ではどのように使われるのでしょうか?
まず、
レーザー墨出し器を部屋のおよそ真ん中にセットします。
水平にレーザーを出して、
各部屋の隅でレーザー光から床までの高さを測ります。
測った数字のばらつきが多ければ、床の傾きが大きい
ということになります。
壁の傾きを見るときは、
レーザーを垂直に映し出して部屋の隅に当てます。
レーザー光が
天井から床までピッタリ合っていれば、
壁に傾きが無い
と判断できます。
もし怪しいと見受けられれば、
壁から平行にレーダーを垂直に映し出し、
壁との距離のばらつきを測ります。
このばらつきにはルールがありまして、
・新築は 1mで 3㎜
・中古住宅は1mで 6㎜
・古民家は 1mで12㎜
と定められており、この基準以内ならOKとなります。
この墨出し器は、
かなり精密なつくりになっていまして、
普段から厳重なケースに入っています。
↑こんなケースで厳重に保管します。
それもそのはずで、
私のモデルは、
レーザーの出る本数が少ないモデルなので
まだお求めやすいのですが、
それでも4ドア冷蔵庫ほどします。
最上級となると、
最新の6ドア大型冷蔵庫ほどするモデルまであります。
私が家電好きなもので、
このような表現となりました。
終わりに
このような精密な機器を用いて、
ミリ単位で検査を行い、
ご満足ご納得いただける検査を心掛けています。
安心した住まい選びのお手伝いができることを
心よりうれしく思っております。
住宅検査のことでご相談ご質問等ありましたら、
お気軽に当社までお問合せください。
親身になってお答えいたします。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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